お調子者で抜け目なく、口八丁手八丁な男平均<たいらひとし>(植木)は、 酒場で黒田産業の黒田社長(田崎)による太平洋酒の乗っ取りを盗み聞きする。 彼は、持ち前の調子のよさと口のうまさで太平洋酒の社長氏家(ハナ)に近づき、まんまと社長の相談役として社員になる。 さらに、彼の発案で、会社の乗っ取り対策として大株主の富山社長(松村)の買収を試みることに。 一度は成功したかに思えたが、実は、富山社長は黒田と密約を結んでおり、富山社長の裏切で、太平洋酒は山海食品傘下として黒田に乗っ取られてしまう。 旧社長の氏家ともどもクビになった平だが、なんと今度は黒田に取り入り、まんまと再び出世の道へ。 そこで平は北海産業からホップの買い付けを行う仕事を任せられ、社長の石狩(由利)を過剰接待で攻略する。 だが、御乱交がバレ、再び会社をクビに。しかし、そこは抜け目のない...
住まいも仕事もない、お気楽、お調子者、無責任男の源等(植木)は、街でひょんなことから長谷川(ハナ)と名乗る一人の男と出会う。 彼は、明暗楽器の営業部長で、会社は次期社長の座を巡り派閥争いの真っただ中。 調子よくそのことを聞き出した源は、絶好のチャンスと、王仁専務(犬塚)と幕田常務(人見)の間を渡り歩き、その得意の調子よさでまんまと入社に成功する。 営業に配属になった源だが、相も変わらずお気楽な働きっぷり。 借金回収係になるが、会社の経費を勝手に使いたい放題使い、それを元に回収したお金も自分名義の預金にし、さらに、そのお金を餌におなじ営業部の丸山英子(団)にプロポーズ。 おまけに、新婚旅行は、ちゃっかり団体観光に紛れ込み、飲めや歌えの大騒ぎ。 だが、妻の英子も英子。結婚しても食事は割り勘。どちらかといえば自分勝手。源に負けず調子のよさが目立つのだった。...
『社長』シリーズ第15作。引き続き香港が舞台となる。
助演者は尤敏のほか、尤敏の婚約者張役で三船敏郎が『続サラリーマン忠臣蔵』以来の出演となる。
貼り薬“サクランパス”の海外進出のため、東海林営業部長、南秘書課長と共に香港に乗り込んだ桜堂製薬の本田社長は、商談半ばで奇病のため日本に引きあげた。残された二人は、食事代も節約して孤軍奮闘するが、仕事はいっこう進まない。業を煮やした社長は、妻や娘に年寄り扱いされる腹いせもあって、再び香港にやってくる。前に一度浮気しそこなった香港亭のマダム悦子のお色気にフラフラとなってナイトクラブへ行った本田社長は、そこではからずも東海林部長と南課長とハチ合せ。東海林はタカリ専門のインチキ日本人坂田にひっかかって、ある商事会社を口説きおとそうと大わらわであり、南は大学の後輩の柳とその妹で一流商社の社長秘書をつとめる秀敏と共...