頻発するタクシー強盗。警視庁捜査陣は凶悪犯の逮捕に連日パトカーを駆使して事件究明を急いでいた。すると、木に衝突したタクシーから怪しい三人組が逃げるのを発見、一人を逮捕した。タクシーのトランクから5人目の犠牲者となった運転手の惨殺体が発見された。さらに逃走した二人のうち一人を逮捕。先に逮捕されたのは北野と言い、職業安定所で残る一人の逃走した男で通称三チャンと知り合って今回初めて犯行に参加した。北野の証言で二番目に逮捕された男は前科6犯の小川と判明、逃走中の男は大沼三之助らしいことがわかる。また、4回目のタクシー強盗犯は大胆にも運転手殺害後に運転手に成りすまして客を乗せていたことが発覚。客として乗車した踊り子サリー町田の証言から、高岡という男が捜査線上にあがる。一方、ウィンドウ破りで逮捕されていた横瀬という男に、大沼と小川と組んで自動車強盗を行った余罪が...
雪崩で六人の仲間を失ったオーストリアの名スキーヤー、トニーシュナイダーは、友人ハンスや母親を故国に残して日本への旅に出た。貨物船で働くうち司厨長の日本人小谷と知りあった彼は、身分を秘して日本に上陸した。小谷はトニーをつれて東京見物をさせ、故郷の信州に帰るため妹の八重子にスキー靴のお土産を買った。靴の見立てをしてくれたのはトニーだった。その靴を買った運動具店で小谷はトニーに店員の青木春江を紹介した。春江はドイツ語を勉強しウィーンに音楽を学びに行く希望をもった可愛い女の子だった。トニーは小谷と信州に行くことにした。駅について紹介された八重子の美しさに、トニーはちょっとびっくりした。小学校の先生をしている彼女と握手するトニーに、彼女の教え子で孤児の善吉が雪のかたまりを投げつけた。やがて春江も信州の家に帰ってきて、みんなはスキーを楽しんだ。春江の父六造もト...