山形から上京したばかりの克彦(長瀬智也)は、なまりが残る朴訥とした青年だ。克彦は友人の所に身を寄せながら職を転々としていたが、リストラされた中年の恨みを晴らすための殴り込みを手伝わされたり、ある時には都議会議員遠山の贈収賄の現場に偶然居合わせ、見つかって危険な目に合わされそうになったりする。そんなある日、ようやくアパートが決まった克彦のもとに見知らぬ女性美保(中谷美紀)が訪ねてくる。実は美保は、遠山の一人娘で、克彦が知っている情報を話すまでいると居座る。こうして克彦と美保の奇妙な同居生活が始まった。一方で、克彦の引っ越し荷物が実家からまったく届かない。運送会社に連絡してみると、しばらくして良雄(中井貴一)が訪ねて来たが、どうも様子がおかしい。そして翌日、車ごと行方不明になったと告げに来たまま、良雄本人が消息を絶ってしまう。いったい良雄はどこへ行っ...
『いまどき銀座物語 ぼんぼん』(いまどきぎんざものがたり ぼんぼん)は、1989年5月18日から同年7月27日にかけてフジテレビ系列で放送されたテレビドラマ。放送時間は毎週木曜日20:0020:54。全8回。
日曜劇場1500回を記念して、橋田壽賀子と石井ふく子のコンビで制作された超大作時代劇。徳川時代、貧しい農民の娘に生まれながら、四代将軍家綱の生母となった“おらん”の数奇な生涯を中心に本当の幸せとは何かを問う。1652年、徳川三代将軍家光が没してから、11歳の家綱が四代将軍を継いで承応元年となった雪の降る日に、ひとりの美しい女が32歳の短い生涯を閉じた。その名は、おらん(大原麗子)。四代将軍家綱の生母だった。おらんは、将軍の生母として栄耀は思うままの身分でありながら、失意を深く胸に抱いて一生を終えたのだ。貧しい農民の娘として生まれたおらんは、母親の再婚を機に江戸へ出て働いていたところ、時の将軍家光(石坂浩二)の乳母春日局(森光子)の目に留まった。やがて江戸城大奥に勤めることになり、家光の寵愛を受ける。久しぶりに、お忍びで故郷に戻ったおらんは、かつ...
銚子工業高校野球部の同期3人、ケンこと加納健次、アキラこと坂本明、ブンタこと川床文太郎は、同じ野球部の大先輩で、カナダで寿司屋“寿司銚”の板前をしている飯塚次郎から、ライスカレー屋を始めるから3人ともカナダに来いと誘いを受ける。3人は、次郎の誘いを受けてカナダへ行く決意を固めるが、直前になってブンタは家の事情で渡航出来なくなってしまう。ケンとアキラは次郎を頼って2人でカナダへと旅立つが、肝心の次郎が寿司屋のオーナーの妻と駆け落ちしていなくなってしまう。英語もわからぬまま、突如として土地勘も全くないカナダに放り出されたケンとアキラ。いろんな人と出会い、時には現実に打ちのめされ、さまざまな出来事に翻弄されながらも、ケンとアキラは異国の地でそれぞれが思い描く夢に向かって奮闘する。
『塀の中の懲りない面々』の安部譲二原作のベストセラーを映画化した極道版青春ドラマ。監督は、『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』の和泉聖治。坂井亮は、賭けマージャンに負け、金が払えずヤクザに袋だたきにされているところ、梓会幹部の中川に拾われ、居候することになった。亮は以前、銀行マンだったが、極道という世界の水が合っているようで、メキメキ頭角を表わし始めた。借金の取り立てなどチンピラ稼業が板についてきた頃、亮は病院長の娘圭子と知り合い、一目惚れした。しかし、梓会の会長が服役中に中川と同じ幹部の神崎と対立。弟分の亮が神崎に発砲重傷を負わせて自首した。何も知らない圭子は、デートの約束の場所に行くが、亮は来なかった。それから3年が経ち、亮が出所すると圭子はまだ結婚もせずに待っていて。