第5回ATP賞'88優秀賞受賞作品。第5回ATP賞'88「ベスト20番組」選出作品。「日本最後の内乱となった「西南戦争」を題材に、明治維新の雄西郷隆盛の壮絶な生涯を空前のスケールで描く幕末超大作。島津斉彬によって見出された薩摩藩士西郷吉之助(後の隆盛)は、風雲渦巻く幕末の世情のなかで二度に渡る流罪を味わいながらも藩のカリスマとなって倒幕運動に邁進。大政奉還に伴う江戸無血開城を果たし、維新の立役者として明治**の陸軍大将に任じられた。だが**は征韓論にかこつけて西郷ら旧薩摩閥を締め出した。これに反対する不満分子の争乱が各地で勃発、やがて担ぎ出される形で西郷は西南戦争を引き起こす。**軍と西郷軍との戦いは熾烈を極め、特に田原坂の激戦は勝敗の分かれ目であった。**軍の圧倒的物量の前に敗戦を余儀なくされた西郷は自身の最期を覚悟する…。薩長側から明治維新を...
江戸末期文化年間の長崎に主人公平松忠四郎が新しい長崎奉行として着任する。その長崎とは、わずか一年ごとに交代する奉行より、金という力を持った少数の豪商達が実権を握る町。歴代の長崎奉行は商人と結託し、彼らが非合法なやり口で自らを肥え太らせるのを黙認、その見返りの賄賂で私腹を肥やしてきた。
今回やってきた平松忠四郎もまた例外ではなく、菓子カステイラという名目で贈られた小判を喜んで受け取る、酒好き女好きな男だった。今度の奉行も『また金でどうとでもなる男(いわゆる「昼行灯(ひるあんどん)」)』と見て安心する町年寄たち。しかし昼行灯は忠四郎の仮面であり、蘭学医良順らと共に許せぬ悪人を闇に始末していく彼らは、闇奉行と呼ばれた。
『忍びの者』の高岩肇のオリジナルシナリオを、『血煙り笠』の松田定次が監督した時代劇。片岡千恵蔵、大川橋蔵、美空ひばり、中村錦之助など東映を代表するスターが共演した、豪華なオールスター映画。売り出し中の清水次郎長による花会が行われる清水の町は、諸国の親分衆たちが集まり大賑わいだった。息子の名付け親である次郎長に息子を見せようとする吉良の仁吉は、兄弟分である神戸の長吉から縄張りを奪われた話を聞く。縄張りを奪ったのは、仁吉の妻お新の父である安濃徳だという。仁吉はひとりで安濃徳を訪ね、義理を尽くして頼み込んだが、安濃徳はまったく取り合ってくれない。仁吉は荒神山で安濃徳に立ち向かうが、凶弾に倒れてしまい。
An all-star cast highlights this Jidai-Geki classic. Set in the samurai era, this is the tale
of period Yakuza. One of the real classics in this genre. Jirocho, an honorable and
respected gang boss, uncovers a conspiracy organized by his rivals while on a quest
to bring justice to three murders. Some of the most famous actors from Toei studios
make this a must-see for everyone!...
第一部--応仁の乱の後のこと。丹波国満月城々主修理亮の子二人は明国に留学していて、兄の萩丸は武芸を、弟の菊丸は面作りを学ぶ傍ら笛吹童子と呼ばれる程の笛の名人だったが、或る日白鳥の面がどくろの面と闘い、不吉に二つに割れたので、二人は早速日本へ帰る事にした。果して玄海灘の孤島で落ちぶれた家老右門に会い、城は野武士の首領玄蕃にのっとられ、父は自害した事を知った。兄弟は堅く復讐を誓い合ったが、戦いを嫌う菊丸は、どくろの面に打ち克つ白鳥の面を造り上げようと、萩丸と別れて行った。そこで萩丸は右門と満月城へ忍び込んだが、玄蕃の罠に落ち、どくろの面をかぶせられてしまった。一方、妻浅茅と娘桔梗の住む山小屋に逃げ延びた右門は忽ち追手に囲まれたが、情を知る敵の大将隼人は故意に右門を見逃してやった。数日後、桔梗は旅に行き悩む隼人の妹志野を救い、隼人が右門を逃した件で城に幽閉...
江戸時代の下積みの人々の日常生活の哀愁をユーモラスで情味の細やかな文章で描いた山本周五郎の三つの短編小説によるオムニバス映画である。三篇とも主人公を演じているのは錦之助。いつもチャンバラのヒーローをやっていた彼が、立ち回り抜きで人のいい善人な人物をユーモラスに温かく演じることも出来ることを示している。
監督は田坂具隆。いつもながらスローテンポのおっとりしたタッチで気持ちのいい作品に仕上げている。
第一話の「ひやめし物語」は、ある藩の下級の武家の四男坊の話である。四男坊だから、どこか武家の家に婿入りでもするか、さもなければ学問か武芸で特別人に秀でて主家に召し抱えられるかしなければ、一生嫁も貰えず兄の家の厄介者として冷飯喰いに甘んじなければならないかもしれない。そういうつらい立場の若者が、しかし、卑屈になってはいかんと自分で自分に言い聞かせるようにして、...