アジアのある街。日本人マフィアのボス広瀬の下、セイジは凄腕の殺し屋としてその名を馳せていた。
ある日、彼はスラム街で観光客相手に写真を売る日本人と現地人とのハーフの少女ヒカリと出会う。
セイジが遊びで作った木彫りの蝶に自分がペイントして売ると言うヒカリと、冗談半分で契約を交わすセイジ。ところが、彼女は広瀬の依頼でセイジが始末した借金まみれの日本人靖夫の娘だったのである。
そのことを知ったセイジは、借金のカタにヒカリを娼街に売り飛ばすつもりの広瀬から救う為、彼女を連れて逃亡。身を盾にヒカリを守りながら、広瀬の手下たちの執拗な追撃をかわしていくのであった。
だが、広瀬の追跡は厳しく、遂にふたりは捕らえられてしまう。長年のつきあいから、ヒカリを娼街ではなく国際ルートで養子縁組してくれると約束する広瀬。
そんな彼の言葉を信用して、ヒカリを渡すセイジであ...
伊豆大浜を制した本郷流一は、伊能を倒すべく幹部たちを伊豆に終結させていた。そこに、かつて本郷が世話になった博多の久須本組の組長が大磯組のチンピラに刺されたという知らせが届き、本郷はすぐに徳丸を伴って博多へ向かう。久須本を見舞った本郷は、渋沢組の組長勝代を通じて、伊能に殺されたはずの京本に引き会わされた。京本はたどり着いた九州で勝代に拾われ、伊能を討つべくリハビリ生活を送っていたのだった。ふたりは互いに兄弟分であることを再確認し、伊能を倒すことを誓い合う。本郷が博多に現れたことを知った伊能は、久須本組と大磯組の対立を利用して本郷を叩くために、大磯に久須本殺害をそそのかし、実行させた。伊能と光和会を後ろ盾に大磯はさらに猛威をふるい、ついに本郷がその標的とされたが、京本と勝代に危ういところを救われる。東京で父の死と抗争の激化を知った久須本の実子修次は、...
泥棒集団キャッツのメンバーのエリら4人は、ふだんは普通のOLだが、ボスの田所からの指令によってスパイに変身する。その田所にまったく似ていない双子の弟であり、警視庁勤務の庄平がある事件の相談を持ちかける。それは東京湾開発事業の大田原副総裁と城西建設の癒着をめぐり、自殺者が続いたという事件だった。直ちに田所の指令により、エリたち4人が調査に乗り出すのだが……。シェイプUPガールズの4人が主演している、セクシーアクション。
休暇中に軽井沢を訪れた信濃のコロンボこと長野県警捜査一課の竹村岩男(堺正章)は信濃追分駅近くの魔女の人形作りで知られる人形作家、丸岡一枝(さとう珠緒)の店で起きた男の首吊り事件に巻き込まれる。 男は50歳くらい、右ほおに火傷があり、夕張からの切符を所持している。他殺とにらんだ岩男は、ラチがあかないまま、東京は旧本郷追分の一枝の父を訪れるが、その近くで50代の左ほおに火傷のある男の死体を目撃する。
担当が、知人の警視庁捜査一課の岡部(石黒賢)。その連絡で両追分の被害者は共に夕張出身と分かる。夕張に飛んだ岩男はそこで岡部が麻薬のアジトとにらむ本郷追分の骨董屋三叉路のメンバーが写っている写真を見つけた。
信濃のコロンボこと長野県警捜査一課の刑事竹村岩男(堺正章)は、休暇で妻の陽子(原田美枝子)と戸隠にやってきた。二人は迷い込んだ杉木立の奥の草庵で、年齢のわからぬ巫女天智院(若尾文子)のあやしい美しさに驚いた。「紅葉狩」の古事にちなむ鬼女伝説の土地である。
岩男夫婦の投宿したホテルでは代議士宍戸、地元財界人武田らを中心にゴルフ建設祝いのパーティーがあり、その中で民族学者立花(平泉成)を紹介された武田(田村元治)は、立花の名刺を見て顔色を変えた。翌朝、その武田がホテルから姿を消して騒ぎとなるが、鬼女伝説の場所の一つ、毒の平で毒殺死体となっていた。
休日返上で捜査陣に加わった岩男は、夕べ武田がパーティー直後部屋から電話で東京の興信所に立花の身辺調査を依頼していたこと、その後外出し、林の中の別荘の方に向かったことをつきとめた。興信所では、武田は半世紀も昔の昭...