渡瀬恒彦主演「十津川警部」シリーズ第30弾。パリと東京を結ぶ大規模な殺人事件の謎に十津川警部が挑む。安原警部がパリで遭遇した殺人事件が、六年前の未解決事件を呼び起こしたのだった。フランスの新幹線TGVがモンパルナスからレンヌまで疾走し、世界遺産のモンサンミッシェル修道院などでロケが行われるなど、名所旧跡を紹介しながら物語が進むのも必見!
【ストーリー】
パリへ出張中の安原刑事(山村紅葉)が、日本人の戸川雄介(岡田勝)殺害事件に遭遇した。パリ警察は、十津川警部(渡瀬恒彦)へ、安原を通して捜査協力を依頼する。戸川は宝石ブローカーで、国際テロにも関係する手配犯302号とも接触しており、302号はすでに日本に潜入していた。捜査をめぐり十津川と国際犯罪捜査課の今西正也警視(鹿内孝)は対立する。十津川と今西は、六年前に大物フィクサーを巡る事件で衝突したことが...
十津川警部(渡瀬恒彦)は亀井刑事(伊東四朗)の勧めもあり、仕事の疲れを癒すため京都へ。行きつけの旅館についた十津川警部は、悲しみを秘めたある一人の女性(濱田万葉)を見かける。女将の芳子(松原智恵子)の話では、東京からの客で失恋旅行なのではないかというが、十津川は気になって仕方がなかった。翌日、嵯峨野を訪れた彼は、ある念仏寺で幼い子供の石仏を思いつめたように見つめているその女性を見かける。そして彼女が寺のノートに書き残した文章をみると「私は彼を殺します。ゆみ」と書かれていた。十津川はすぐ追いかけるが、見失ってしまう。旅館に戻り、芳子からその女性の名を聞くが、彼女はゆみではなく、「高木亜木子」という名で宿泊していた。十津川警部は亀井刑事に連絡を取り、彼女を調べるよう依頼。その結果、高木亜木子(田中美奈子)という女性は存在したが、東京で働く弁護士であり、今...
子供が白昼に誘拐された。世田谷西署の警部補川合祐介(三浦友和)と、同刑事の平田克昭(河相我聞)が捜査に向かう。祐介の到着後すぐに、電話が鳴る。父親の宮本洋一郎(浅野和之)が電話に出ると、翌日の1時に3000万円の身代金の受け渡しを要求する。息子の声を聞かせてくれと頼むが、犯人は「今、人形で遊んでいるので心配はいらない」と告げる。男なのに人形で遊んでいるのか聞き返すが、犯人はあわてて電話を切る。
身代金の受け渡しの日、犯人の誘導通り、東京の池袋、渋谷と向かい、新宿の高層ビル群にやってきた宮本。犯人はあるホテルを指定し、指定の部屋にチェックインするよう指示する。宮本が指示通りその部屋に向かうと、犯人は、指定した部屋の窓から身代金入りの鞄を投げるように指示。結果、下に落ちた鞄を犯人はさらっていった。
このホテルの構造に詳しいものが容疑者であろうと、警察は...