閉ざされた田舎町のある夏。農地拡大に失敗した両親が自殺し、多額の借金を背負うことになった菅原裕一(森田剛)。先輩の久保(渋川清彦(KEE))の紹介で田嶋(矢島健一)という男から金を借り、とりあえず家を売らずに済んだ。しかし、次第に気力が失せ、何もかもバカバカしくなり、仕事を辞めてしまう。その上、両親の通夜で知り合った人妻岩田(村上里佳子)と関係を持ち、益々“なるようになれ”的なズルズルした毎日を過ごしていた。そんな堕落しきった様子を見兼ねた幼なじみの遠藤政夫(伊達暁)と先輩久保が借金を毎月少しずつ返済してくれているにも関わらず、尚もダラダラと過ごす菅原。そんな菅原の前に久保と遠藤はかつての嫌われ者杉山(古澤裕介)を連れて来た。事業に成功した杉山が借金の半分を肩代わりしてくれるという。杉山は菅原たちの同級生で、いじめられてきた嫌われ者。もちろん菅...