山形から上京したばかりの克彦(長瀬智也)は、なまりが残る朴訥とした青年だ。克彦は友人の所に身を寄せながら職を転々としていたが、リストラされた中年の恨みを晴らすための殴り込みを手伝わされたり、ある時には都議会議員遠山の贈収賄の現場に偶然居合わせ、見つかって危険な目に合わされそうになったりする。そんなある日、ようやくアパートが決まった克彦のもとに見知らぬ女性美保(中谷美紀)が訪ねてくる。実は美保は、遠山の一人娘で、克彦が知っている情報を話すまでいると居座る。こうして克彦と美保の奇妙な同居生活が始まった。一方で、克彦の引っ越し荷物が実家からまったく届かない。運送会社に連絡してみると、しばらくして良雄(中井貴一)が訪ねて来たが、どうも様子がおかしい。そして翌日、車ごと行方不明になったと告げに来たまま、良雄本人が消息を絶ってしまう。いったい良雄はどこへ行っ...
NHK大河ドラマ第17作。
平家打倒の旗印を掲げ、源氏の嫡流たる源頼朝のもとに結集した関東武士団の栄光と悲劇を描くドラマ。頼朝の妻となる北条政子を大河初出演の岩下志麻が演じ、源平の争乱から鎌倉幕府の創設、やがては源氏の衰亡へと移ろう愛憎の歴史劇が展開される。ちなみに、大河において女性を主人公とするのは初めての試みで、それと同時に家族関係の描写などにはホームドラマ的な要素が盛り込まれた。これは以後『おんな太閤記』や『春日局』に代表される橋田壽賀子ドラマの登場につながっていく。また、本作では一ノ谷や壇ノ浦など、野外ロケを多用した合戦のスペクタクルシーンに力を入れる一方、劇中の会話をすべて現代語調に統一。この点については視聴者の賛否両論を呼んだ。
01 第一回 蛭が小島の流人
02 第二回 恋文
03 第三回 二人義経
04 第四回 政子略奪
05 第五回...
2012年冬季 NHK 日剧SP
山崎純一(高橋克典)は、東京の病院に入院するよう義母のひさ子(渡辺美佐子)を説得するために、長男隆太(庄野崎謙)とともに岐阜県白川村に向かう。ひさ子はガンで余命三ヶ月と宣告され、住み慣れた白川郷の自宅で死にたいと、ひとりで村に戻っていた。純一はひさ子を説得できず、そのまま村に残る事に。純一の妻恵美(西田尚美)は、次男翔太(鈴木侑輝)の大学受験と自ら経営する雑貨店の仕事を言い訳にして、村に帰ろうとしなかった。
村の特別養護老人ホームの「かえで山荘」では施設長の西(国広富之)が、医師ゆずき(山口紗弥加)とともに本人や家族に希望する形での看取りをすすめていた。
隣家の太朗(佐藤正宏)から「家で死にたいと願う事は当たり前だ」と言われるが、一人暮らしでの在宅死など難しいと純一は思い悩む。
そして、次第に体力が衰えて行く...
安浦(藤田まこと)は、晴子(岡本麗)が人には言えない悩みを抱えながら生きていることを感じていた。殉職した須藤刑事の一人息子健太を引取り、育てようとしていた晴子。ところがその健太は、学校に無断で連日遅刻し、問題を引き起こしていたのだ。「うざいんだよ、母親でもないくせに!」理由を聞いても反抗するだけの健太。晴子の苦悩は深まるばかりだった。
商事会社の間山社長が殺害される事件が発生した。犯行推定時刻には、会社から飛び出してくる不審な男が目撃されていた。その男とは、なんと、山手中央署の夏目(植草克秀)!
安浦は、その日非番で連絡が取れない状態の夏目を探し出し、事実を確かめようとする。しかしその前に、本庁捜査一課から派遣された筒井刑事(渡辺徹)が現れ、夏目を半ば強引に連行してしまう。
死んだ社長の妻由紀(小沢真珠)は、夏目の高校の後輩だった。これまで何度も...
2012年春季 フジテレビ 日剧SP
円城椿(浅野温子)はフードジャーナリスト。カメラマン兼編集者の牧野忍(小泉孝太郎)との初取材で“小京都尾道竹原”を訪れる。取材途中竹林で、二人は男性の死体を発見する。
被害者は大鷲フードの副社長。腹部を刃物で2カ所刺され失血死だった。大鷲フードは被害者の兄である大鷲社長(国広富之)が強引な手法で店舗を拡大している飲食チェーン。椿と忍は尾道の和食料理店の主人若林善四郎(若林豪)とその息子の翔太(石垣佑磨)から、大鷲レストランとのトラブルについて聞く。そこへ刑事が現れ、殺人の参考人として翔太を連れて行く。翌日、椿と忍は大鷲レストランで、忍の小中学校の同級生、アルバイトの菱沼咲子(馬渕英俚可)と偶然出会う。そして、さらなる殺人が発生、連続殺人となったこの事件の犯人は誰なのか? 椿と忍の迷コンビは事件の謎を解けるのか...
近々パリに進出する予定の有名ファッションブランド「ケンモトムラ」。
そのオーナーであり人気デザイナーでもある元村健(国広富之)が、何者かにボウガンで襲われる。
幸い大事には至らなかったが、もし彼の身に何かあれば「ケンモトムラ」ブランドの
パテント(特許)管理をしている電王堂にも多大な損害が及ぶ。
黒川会長(梅宮辰夫)は只野(高橋克典)を呼び出し、
いったい誰が何の目的で元村を襲ったのか調べるよう特命を下す。
20年前に勤めていた服飾メーカーから独立し「ケンモトムラ」ブランドを立ち上げた元村は、
それまで大して目立った活躍もなかったが、
10年前に突然、斬新なデザインを発表して一躍業界の注目を集めた。
しかし、その陰険な性格や強引なやり口から敵も多く、
今回のパリ進出に関しても同業者からはかなり嫉妬の目で見られていたという。
そこで只野は電王堂の...