黒井ミサが、もし強い少女であるというなら、それは魔術という人を超えた力を持つからではなく、魔術を行使する者と己を任じ、生き続けているその精神こそが強さに他ならない。だが、本当に黒井ミサは絶対的に強い少女なのだろうか――。
新しい「エコエコアザラク」のTVシリーズは、「眼」というシリーズタイトルを持つところからスタートした。眼、視線、見るという行為には様々な象徴、隠喩を込める事が可能である。だが、今、この希望や期待からほど遠い新世紀に、黒井ミサというヒロインを通して描くべき“眼球譚”は、物語の書き手である我々のベクトルを強制的に、或る方向へと誘導してきている。
黒井ミサが一体如何なる少女であるのか、このシリーズは映像メディアとして、初めて真っ向から描く事になるだろう。
ネオゴシックホラー「エコエコアザラク-眼-」は、村井さだゆき氏、岡野ゆうき氏、...
N1レース(四座席以上を有する量産ツーリングカーで行うレース)に挑む女性ドライバーの姿を描く青春ドラマ。監督は「死霊の罠2ヒデキ」の橋本以蔵。脚本は橋本と「くまちゃん」の小中千昭、木田薫子の共同。主演は「私を抱いてそしてキスして」の南野陽子。
三隅かおるはチームアレシスを率いる兄達郎やマネージャーの啓子に誘われ、N1レースにカムバックすることになった。反対していた恋人の誠一はかおるのコンパニオン仲間弘枝と一緒になり、家業を継ぐため帰郷する。レース当日、かおるはAドライバーの川口の後を受けてコースに挑むが、途中で事故を起こしリタイアしてしまう。川口はチームアレシスを抜け、達郎もガレージを他人に売り渡してしまった。だが啓子は新しいオーナーに話をつけチームの存続を取り付け、かおるもコンピュータ担当の巧らチームの仲間と協力しあってレース第二戦に挑...
一応短編ホラーオムニバスということでいいんだろうか。DVDで見た「ファンタスマゴリア 闇に封印された映像コレクション」のレビュー。
脚本家の小中千昭がロフトプラスワンで行った実験映画上映会「ファンタスマゴリア」の様子、小中千昭と映像プレゼンターのトークと、上映された6本の短編映画を収めたDVDだ。
普通に全篇再生すると上映された映画が連続で流れ、メニュー画面の隠しボタンを押して再生すると、上映前と上映後のトークを挟んで映画を再生して、イベントの追体験ができるという、ちょっと変わった仕様になっている。
一本目「ホームムービー」は、どこか欧米の家のパーティーの様子。
二本目「新婚旅行」は、何とも言えない変な観光施設らしきものの様子。
三本目「ブルーフィルム」は、何かの儀式のような奇妙なブルーフィルム。
四本目「心霊」は、どこかの風景と女の人の映像。
五本...