必殺シリーズの第23作、必殺仕事人シリーズの第5作、中村主水シリーズの第11作である。
このシリーズより、組紐屋の竜を演じる京本政樹と花屋の政[1]を演じる村上弘明が登場。ともに当時二十歳代で独身だった彼らは、前シリーズまでの飾り職人の秀を演じる三田村邦彦と三味線屋の勇次を演じる中条きよしのコンビ以上にアイドル的人気を得た。なお村上は、前年放送の『必殺仕事人IV』第14話に政のパイロット版とも言える殺し屋小平次役としてゲスト出演している。
京本にとって、初の必殺シリーズへの出演となり、彼の存在が世間に広く知られたことで本作は特に有名ではあるが、前年の1984年に必殺シリーズと全く同じスタッフで作られた連続テレビドラマ『京都マル秘指令 ザ新選組』にレギュラー出演している。当時の京本は時代劇を中心に出演していたため、現代劇への出演依頼に当初は躊躇しつつも...
制作 - 山内久司(朝日放送)
プロデューサー - 仲川利久(朝日放送)、辰野悦央(朝日放送)、櫻井洋三(松竹)
脚本 - 吉田剛、篠崎好、加田藤穂、石森史郎、仁多雪郎、三田純市、保利吉紀、中原朗、鶉野明彦、林千代、萩田寛子
音楽 - 平尾昌晃
監督 - 田中徳三、松野宏軌、八木美津雄、黒田義之、貞永方久、家喜俊彦、水野純一郎、関本郁夫、広瀬襄、都築一興
ナレーション
語り - 中村梅之助
作 - 山内久司
協力 - エクラン演技集団、新演技座
制作協力 - 京都映画撮影所(現松竹撮影所)
制作 - 朝日放送、松竹
本作は、前作『新必殺仕事人』の続編であり直結する作品世界を持つ。前作の最終話で解散したはずの主水たち仕事人グループが本作第一話では解散などなかったかのように引き続き活動しているが、これは本作の放送開始直前(前週)に『必殺シリーズ10周...
スタッフ
プロデューサー:白石吉之助、岡田晋吉、銀谷精一
脚本:永原秀一、佐々木守、鎌田敏夫、ジェームス三木、山根優一郎、満友敬司 ほか
音楽:森田公一(選曲:鈴木清司)
主題歌:森田健作「青春に悔いはないか」(1話~13話)「さらば愛の日々」(14話~22話)
監督:広瀬襄、水川淳三、吉田剛、前田陽一、武縄源太郎
制作:松竹
『おこれ!男だ』(おこれおとこだ)は、松竹制作の日本テレビ系で1973年に放送された青春ドラマ。放映期間は1973年2月25日から同年9月30日まで、全22話。
『おれは男だ!』の続編的作品として制作され、本作では森田健作(江藤太一役)に加えて石橋正次(土方俊夫役)を迎え、ダブル主演とした。『おれは男だ!』の学園から、身寄りがない者または家を出た青少年を受け入れる神奈川県三浦半島の港町にある私塾「望洋塾」に中心となる舞台を移...
放送時間 日曜20:00 - 20:56(56分)
放送期間 1971年2月21日 - 1972年2月13日(43回)
制作局 日本テレビ
松竹
プロデューサー:白石吉之助(松竹)、岡田晋吉(日本テレビ)、銀谷精一(日本テレビ)
制作担当:佐相惣一郎(松竹)、長富忠裕(日本テレビ)
制作主任:徳重里司
脚本:山根優一郎、菅野昭彦、上條逸雄、鎌田敏夫、元持栄美、石森史郎、永原秀一、山田正弘、須崎勝彌
音楽:鈴木邦彦
監督:広瀬襄、中新井和夫、岩城其美夫、水川淳三、永塩良輔
制作:松竹
主人公小林弘二は、兄が教師をつとめる青葉高校に転校して来る。同校は名門女子高としての歴史が長く、共学になって数年しか経過していないため、男子生徒の人数も少なく、女子生徒が主導権を握っているような状態であった。弘二が入ったクラスには、女子生徒のリーダー的存在...
金沢にある老舗の呉服屋の一人娘早坂万理子(クレジット表示では早坂万里子)(牧瀬里穂)は、3歳年下の恋人間宮浩平(金子賢)との挙式をひと月後に控え、準備に大忙しだった。トラックの運転手をしている浩平の家族は、肝臓病で長期入院中の妹加奈(橘実里)ただ一人。父親が10年前、事故死したため、浩平は、父親の親友室井吾郎(段田安則)の助けでずっと加奈の面倒を見てきた。東京で知り合った万理子と浩平は、同郷だったこともあって仲良くなり結婚を決意。万理子は、どんなに父宗彦(清水章吾)、母祥代(新井晴み)の反対があろうと浩平と一緒になるつもりであった。ところが、その2週間後、万理子の親友で金沢在住の星川睦美(高木りな)が市内の公園の階段で何者かに突き落とされて死亡。地元で新聞記者をしている従姉妹の相川妙子(秋吉久美子)から、話を聞いた万理子は、10年前、その...
港町--横須賀。マグロ漁船員、赤鬼のジョーはアフリカから一年ぶりに帰ると、早速お目あて咲子のいる小料理屋「ひょうたん」に行った。ジョーは身長二メートル、体重100キロの大男だが、気が小さくて咲子に愛を告白出来ない。その反動で咲子に言い寄る男たちを、ことごとく暴力によって撃退している。しつこく誘う呉服屋の若旦那や、咲子の父、金造に「娘をうちのキャバレーに寄こせ」と迫る暴力団員のサブもジョーの犠牲者の一人だ。ジョーがいては咲子は嫁に行けないと、金造や遊び仲間の新介、五郎は心配するが、彼女はそんなことも知らず、岬で潮騒、汽笛、鴎の声などをテレコで生録していた。そこに、捕虫網を持って走る男がいた。彼は星泰平という咲子の高校のときの生物の先生であった。五年ぶりの再会を喜ぶ二人。その晩、泰平は用務員の小池に、咲子への愛を打ち明けるのだった。やがて、そのことを知っ...
梅村乃里子は、バドミントン部に籍を置く17歳の高校生。桜の花が満開のある日、乃里子ら仲良し五人組は、野立ての席で足がシビれて不作法な格好をしている時、その場に居合せたひげ面の男が写真に撮り、その写真が週刊誌のグラビアに掲載されてしまった。お嫁の貰い手がなくなる!と五人はカンカン。数日後、新しく国語の教師福島清彦が赴任して来た。スーツを着こなし、端正な男らしいその福島こそ、あのひげ面の男だった。昌子、由美、泉、光江の4人はポーッとしたが、乃里子だけは、なんとしても謝罪せないと気がすまない。乃里子の母、千恵は小料理屋「梅村」の女王人。夫の山下剛と別れているのだが、乃里子は千恵には内緒で時々会っている。乃里子のバドミントン部は毎年最下位なので、大学時代、バドミントンの名選手だった福島に、“グラビア事件”の償いとしてコーチを頼んだ。やがて福島の厳しい練習の...