凛は、東京から地方の大学に入学した一年生。
彼女は「都会から来たお嬢様」というレッテルを貼られ、少し悪目立ちしていた。
しかし実際は、母子家庭で病気を患っている母に迷惑をかけまいと、奨学金とバイト代で生活する日々だった。
タロウは、四年生で、凛の先輩。この大学には、違う土地からやってきた生徒をサポートするメンター制度なるものがあり、タロウは凛のメンターだった。 凛にとって、タロウは唯一信頼の置ける兄のような存在だった。
凛が寮の契約が切れるため次の引越し先を探していると、タロウは凛にルームシェアをしようと持ちかける。二人の生活は穏やかに始まったが…
牧場で働くある少女の日常を、セリフを用いず表情と動きだけで表現する本作。二宮健がプロデュースを手がけ、「デイアンドナイト」の劇伴など音楽家としても活動する映像作家堤裕介が監督を務めた。