『噂の刑事トミーとマツ』(うわさのけいじトミーとマツ)は、1979年から1982年の水曜日20:00 ‐20:54(JST、1982年9月までは20:00 ‐20:55)にTBSほかで放送されていたテレビドラマ。
概要
外見も性格も対照的な2人の刑事、警視庁富士見署捜査課の岡野富夫(トミー)と松山進(マツ)の名コンビ(劇中では「トミマツ」、失敗時には「オソマツ」「ドジドジコンビ」と呼ばれている)が時には衝突し時には協力しながら事件を解決まで導いていく。
毎回クライマックスの格闘銃撃戦シーンで怖じ気づくトミーにマツがしびれを切らし、「おとこおんなのトミコ!」と怒鳴りつけると、トミーがその言葉に発奮して一瞬にして悪党をなぎ倒すと言う展開が定番となっていた。
全体的に明るい作風となっている。
この作品は、ディレクターを目指す新人ADの桜美散が、テレビ局を舞台にして、そこで働く奇人変人たちを相手に悪戦苦闘する様を描いたコメディである。
桜美散役には、映画にテレビにと類い希な演技力を武器に活躍する谷村美月。本作で彼女が見せたコメディエンヌぶりは必見。美散の上司であり、唯一の理解者である堂本役を演じるのは自然体で包容力ある演技が定評の西田尚美。美散の天敵である上司の和田役を演じるのは名バイプレーヤーとして名を馳せる六角精児。その他にも多士済々な役者が脇を固めている。
監督には、人気バラエティ番組を手がける日テレ若手演出家の上利竜太を起用。既存の監督にはない斬新な演出が見物である。