1975年10月5日から1976年10月10日まで毎週日曜日20:00 - 20:54に放送された。当初予定されていた放映期間は2クール(半年)だったが、高視聴率を獲得し続けたことから結果的に4クール(1年)に放映期間が延長された。カラー、フィルム作品。
物語は三流私学修学院大学の学生カースケ、その同級生オメダと、同郷の先輩で早大OBグズ六が中心に織りなす友情と青春群像を活写し、生きることの意味、悩み、喜びなどについて問いかける。
放映後、単発のスペシャル特番が3作放映された。
カースケはバスケットボール部のキャプテンでエースであったが、就職活動はほとんどせず、アルバイト中心でその日が楽しければよいというタイプであり、彼に好意を抱く部のマネージャー洋子の心配をよそに気楽な毎日を過ごしていた。
一方、親友のオメダは父親不在の生い立ちと彼自身の生真面...
松本清張では希少なジュブナイル作品の一つで、高校生グループが事件の真相を探る異色作。カッパノベルス版の発行部数は66万部を記録している。
『高校殺人事件』は、松本清張の長編推理小説。『高校上級コース』(1960年4月号以降は『高校コース』)に連載され(1959年11月号 - 1961年3月号)、1961年12月に光文社(カッパノベルス)から刊行された。
連載時のタイトルは『赤い月』
1977年に「少年ドラマシリーズ」の一つとして、連続テレビドラマ化された。
武蔵野台地の一角、多摩川の流れを見おろす、かつての城あとに、私たちの高等学校はあった。高校3年の私たちグループの一員で、ポーの心酔者である通称「ノッポ」が、学校の裏の沼で無惨な死にかたをしたのは、沼のほとりに蛙やいもりの出没する晩春のことである。彼は闇の中から流れてくる妖しい笛の音に魅せられて...