中川美奈(東ちづる)は、日光鬼怒川温泉にあるホテルの若おかみ。夫の新太郎(羽場裕一)は地元警察の刑事で、2人とも毎日、大おかみ政子(岡田茉莉子)のシゴキを受けながら、元気に働いている。ホテルは今、人気絶頂のインストラクター遠藤耀子(田中美奈子)を迎えたエクササイズ宿泊プランがスタートし、大盛況! 耀子はトレーナーのかたわら、鬼怒川を拠点とするスポーツクラブ“鬼怒川クラブ”も主宰しており、ホテルに到着するとすぐにクラブの責任者を務めるアシスタント水野聖子(村井美樹)や、出版社社長田崎友実恵(比企理恵)と次の宣伝計画を打ち合わせるほどの忙しさだった。打ち合わせを終えた友実恵が、トレッキングのスタイルで出かけたのは、午後4時過ぎだった。「これから、山登り?」と、不思議に思う美奈。だが、その友実恵が夜になっても戻ってこない。外は豪雨になっていた。美奈...
有名大企業の秘書だった春日礼子は、亡くなった姉に代わって復讐するため、権藤不動産の社長秘書に応募し、採用される。社長の権藤から、3人の愛人の世話をするよう命じられたうえ、礼子にも愛人にならないかと持ち掛けられる。そこで、礼子は3人の愛人を追い出す計画を立てるが、思わぬ脅迫者が現れる。
ベテラン保安員二階堂雪(木の実ナナ)は以前担当していたスーパーに2年ぶりに戻った。元刑事だという保安員石渡(竜雷太)とコンビを組むが、二人はことごとく対立する。ある日雪は、以前万引き犯として補導した鹿取たまき(比企理恵)が最近、自宅で殺されたと知り驚く。
そんな矢先、巡回していた雪は石渡が買い物をしている女性鈴子(若林しほ)を熱心に見ていることに気づく。気になって鈴子を監視していた雪は、万引きの現場をを目撃し彼女を補導する。雪は鈴子には心のケアが必要だと考え、鈴子に友達になろうと提案。悩み事があったら相談に乗ると鈴子に促すが、鈴子は何故か「たまき殺し」に関心を寄せている素振りを見せる。
ある日、北海道警察大通署管内のマンションで爆発事故が発生した。被害者は道警本部の女性巡査。現場に急行した大通署刑事課の佐伯(鈴木一真)と渡辺(松田悟志)は道警本部の刑事部長杉田(川崎麻世)から捜査は本部だけでするから所轄は手を引けと恫喝される。翌日、杉田は大通署の署員を集め、容疑者は道警本部の津久井(池田政典)だと発表した。生活安全課の百合(財前直見)は津久井を擁護するが課長の長沼(高田純次)に止められる。誠実な津久井が殺人などするはずがない。思いをめぐらせる百合に後輩のサキ(松本莉緒)が声を掛けた。児童養護施設に不審者が出没したと通報が入ったという。施設を訪れた百合の携帯に公衆電話から着信が。その電話は津久井からだった。津久井は無実を主張するものの詳細は話せないという。百合は同級生の早苗(北原佐和子)が女将をしているホテルで落ち合うことに。その頃...