江戸時代の京都。宗椿長屋に暮らす人々は一つの大きな家族のように協力しあって暮らしていた。子供たちは一〇歳にもなると職を求めて世間に旅立つ。妻を失くした提燈職人九兵衛の家では千代ときくの兄である富士太が既に下駄職人の見習いをしており、今またうどん屋夫妻勘助と粂の子供、彌市が染め物屋へ、その妹あきは漬物屋へ、また傘張り職人の忠七さだ夫婦のひとり息子の宗吉が宮大工になるべく長左衛門のもとへと奉公に出ていった。七年後、大事件が起こる。後妻琴を迎えた九兵衛が、娘たちを遊郭へ売ると言い出し、怒りのあまり富士太が父と義母を殺してしまったのだ。奉行所同心庄兵衛の好意や長屋全員の嘆願も空しく富士太は処刑となり、千代ときくは錦小路の魚屋のおかみ糸栄のもとに引き取られた。今度は扇絵師夫妻式部と伊勢の娘の貴和が貧困のあまり島原へ売られてしまう。宗吉は彌市らと手...
絆ゆえの悪夢。断ち切るもまた絆。遠藤憲一&哀川翔、豪華キャストが実現したアクションエンターテインメント完結篇。監督は、前作と同じく金澤克次。兄弟分の当麻(哀川翔)と共に、腐敗した龍田組を壊滅させた功一(遠藤憲一)は、事件に巻き込んでしまった弟孝之(曽根悠多)を守る為、表舞台から姿を消した。そんな中、関西鬼神会が政治力を行使し、関東進出を画策し始める。しかし、覚醒剤を撒き散らし、関東を呑み込もうとする鬼神会に仁義の銃口を向ける男がいた。密かにその時を待っていた功一だった。再び当麻と共に抗争の火の海を突っ走る功一。目の前に現れたのは、殺したはずの宮田(小沢和義)だった。