花園ユーミは絵を描くことが何よりの楽しみという9歳の女の子。フラワータウンのひとり娘である彼女は、ある日花を大切にしてくれた感謝の印にと、花の妖精かき丸とケシ丸から魔法のステッキを授けられる。そのステッキで描いた絵は、どんなものでも実物として飛び出すのだ。喜び勇んでステッキを振るうユーミだが、その効力にはタイムリミットが設けられていた。それでも、この不思議なステッキを手にしたことで、彼女の日常はスリルと冒険に満ち溢れた素敵な時間へと変わっていく。
主人公が大人に変身しないという点では、前3作とは大きく異なる印象を持つ本作。荒唐無稽なまでのファンタジー性にコメディ&ペーソスを加味することで、ぴえろ魔法少女の新たな可能性を導き出した。
宇宙海賊船「ソルビアンカ」に乗り込んだ5人の美少女戦士たちが活躍するSFアドベンチャーの続編。監督は前作に引き続き『バブルガムクライシス』などを手がけた秋山勝仁。恩田尚之によるセクシーな女性キャラクターと、竹内敦志がデザインを手がける「ソルビアンカ」の美しい曲線は本作でも健在だ。また、声優陣も松岡洋子、佐久間レイ、高山みなみ、渕崎ゆり子、伊藤美紀らが前作に続いて好演を見せている。
惑星トゥレスまで少年リムを送り届けたフェブ、エイプリル、ジャーアー、ジュン、メイ。その頃、トゥレスの二重惑星ウノでは、リムの父親が打倒皇帝を掲げて反乱を始めていた。5人はリムの母星を守るために力を貸す。
暑い夏が嫌いなおじゃる丸。カズマや金ちゃんは、元気に遊んでいるが、おじゃる丸はちっとも遊ぼうともしない。そんなおじゃる丸の前に、体がおじゃる丸たちより10倍大きい少年「せみら」が現れた。夏の嫌いだったおじゃる丸が、夏が好きになる。
1984年に放映の異世界ロボットアニメの傑作『機甲界ガリアン』。そのTVシリーズ後半を再編集したOVA。
自分の母=フェリア妃がマーダル城の壁面で仮死(冷凍)状態のレリーフにされていると知ったジョジョは、改めてマーダル打倒を決意。母を救おうと誓う。だが激戦の中でジョジョの養父アズベスは倒れ、しかしジョジョの陣営「白い谷」の面々も次第に戦力を貯えていく。だが仇敵マーダルの覇道の真意。それははるか彼方の外宇宙にあった。
TV全25話の内、第14話「ああ、ものいわぬ母」から最終話「伝説の光芒」までの物語を主体に構成。タイトル「天空の章」の題名が示す通り、覇王マーダルは、はるか宇宙の惑星ランプレートが故郷の異星人だった。彼なりの「正義」と文明的に衰退する同胞を救いたい「理想」。その真実が若い主人公ジョジョの純粋さとぶつかり合う強烈なドラマが、凝縮された物語枠...
1984年に放映された異世界ロボットアニメの傑作『機甲界ガリアン』のTVシリーズ前半を再編集したOVA。
クレセント銀河の惑星アースト。そこに突如として現れた謎の覇王マーダルは各地に侵攻を開始した。平穏なボーダー王国も滅ぼされてしまう。それから十数年。王国の忠臣アズベスによって育てられた少年ジョジョは、実は亡国の王子ジョルディボーダーだった。自分の素性とマーダルに挑む運命を聞かされたジョジョは、地下の空間に眠る鋼鉄の巨人ガリアンに遭遇。覇王を倒す救世主としての力を求めるが。
TV全25話の内、第1話「伝説の始まり」から第13話「ジョジョの悩み」の映像を主体に構成。巻末には高橋良輔監督が語る「ガリアンワールド」秘話という内容の特典映像がついている。
新川明の文章と、儀間比呂志の版画で構成される反戦テーマの絵本『白い旗』を原作とする劇場アニメ。1945年4月1日。アメリカ軍の本格的な沖縄上陸作戦が開始。劣勢の日本軍は島の奥地に引きこもって、非戦闘員の島民を巻き込んだゲリラ戦を展開しようとしていた。島民は平穏な生活の日々をいっきに失い、島内を逃げ惑う。少女琉子は祖父や祖母と別れて、母や妹とともに島の中を逃げ回るが、やがてその母と妹は死亡。ある洞窟の中に逃げ込んでひと時の安息を得る琉子だが、そこに現れた追いつめられた日本兵が、傍若無人な行動を始めるのだった。アニメの実制作はマジックバスが担当。ヒロインの琉子は、太平洋戦争末期の沖縄で投降すべく米軍の前に白旗を掲げる無名の少女の記録写真から原作者がインスパイアされた、半ば架空、半ば実在のキャラクターである。