第15週~第20週で若者たちの青春物語の舞台となったジャズ喫茶「ヨーソロー」。そこで繰り広げられ、本編では語られなかった『べっぴんさん』アナザーストーリーが、オムニバス形式で描かれる。ラブストーリーコメディー感動ドラマ……バラエティーに富んだ5つの物語を、ヒロインすみれがストーリーテラーとなってお届けする。
北海道の人気DJ伍代(斉木しげる)あてに、ゲスト出演の寛平(間寛平)を殺すとの脅迫状が届き、警視庁原宿分室の警部左近太郎(古谷一行)と警部補山口かおり(木の実ナナ)が警護を命じられる。番組は無事終了したが、今度は無差別に人を殺すという脅迫状が舞い込む。翌日、第一の殺人予告が入り、硫黄山のふもとでカメラマン針山の死体が発見される。第二の殺人予告に続き、ラオスで東京のホステス涼子が死体で見つかった。
原作:夏樹静子「第三の女」(角川文庫:刊)
パリ郊外のホテルで暗闇の中、対面した男女。彼らは心に殺意を秘めた者同士、チャットでその思いを語り合っていた。男は国立北九州大学医学部に勤務する小児科医大湖浩平(村上弘明)。上司である医学部の悪徳教授 国立北九州医大の吉見昭臣(津川雅彦)を殺したいと女に打ち明ける。“あなたが殺したい女は?”、大湖の問いに女は“永原翠…箱根にあるホテルの娘”と答え、女は自らを鮫島史子と名乗った。
大湖は、箱根の鮫島史子に教えられたホテルの近くで永原翠(小沢真珠)のピアノコンサートのポスターを目にする。そこで翠の妹である永原茜(菊川怜)と知り合う。
一方、大湖の病院に不動産屋から電話がかかってくる。“鮫島さん”から大湖への物...