湯河原にある旅館「雨月荘」は、経営不振に陥っていました。「雨月荘」を所有するのは「月ヶ瀬興業」という会社。ある日、社長の月ヶ瀬都子(朝比奈順子)をはじめ、都子の夫で副社長の紀夫(金子研三)、専務の高倉(西田健)、社長秘書の井口倫子(李星蘭)が揃って「雨月荘」へやって来ました。どうやら、「雨月荘」を存続できるかどうかの瀬戸際に陥っているようです。
そもそも都子は先代の社長に見初められて結婚したが、先代の死去に伴って社長を引き継いだ人物。経営能力に乏しいばかりか態度も傲慢で、「雨月荘」で働く人々からも嫌われていました。また、再婚相手の紀夫との仲も、すっかり冷え切っている始末。一方で、秘書の倫子とはレズ関係にありましたが、都子は倫子が最近、高倉と男女の関係になっていることにも気づいていました。自業自得ながら、都子は四面楚歌の状況にあったというわけです。融資...
〔虚栄の罪〕中村太郎と花子夫婦は、十数回目の空室募集に当り、団地族の仲間入りした新入生。六畳一間の間借り生活ではままならなかった夜の夫婦生活も厚い壁に仕切られた、この部屋ならOKと、二人は大張切り。あげくに新婚気分をもう一度とダブルベッドを買うことになった。ところが、そんなあいだに、隣の住人が先にベッドを買ってしまった。これを知った花子は「すぐマネをしたと思われるのはしゃく」と恐い顔。このすさまじい団地マダムの虚栄心に、太郎は行くすえを案じて溜息をつくばかり。 〔覗きの罪〕大学教授花井正男は双眼鏡で各家庭を訪問するのを最大の楽しみにしている。ところが、妻のみどりは、攻撃不足の夫に体質改善を要求し、連日ニンニク料理の大攻勢。また花井家へ時たま現れる雑誌記者高木は大のニンニクファンで、みどりとの仲は同地婦人の耳をそばだてるほど。そんなある日正男は同じ団...
昭和二十一年の夏、楢崎、大平、木原、東郷の四人が彼等の戦友で、比島で死んだ田口の未亡人勝子の家に一周忌のために集った。勝子には六歳の弘があった。その年の暮に雑誌社に務めていた楢崎は勝子と結婚した。楢崎、勝子、弘の三人の団欒は楢崎の戦友の吉野が和歌山の田舎から妻子四人をつれて転がりこんできたことから破れてしまった。そのうちに楢崎は脚の怪我がもとで失職してしまい、勝子は大平の世話で丸の内の劇場の売店に務めることになった。大学を出て新聞社に務めるようになった大平は勝子をひそかに恋するようになった。二十五年の秋に戦友達はまた会合した。武内は特需ブームで巨万の富をもつようになっていた。武内は家に戦災孤児の朝子を引きとっていた。武内の紹介で楢崎は倉庫会社に職を見つけることが出来た。吉野も武内の世話で仕事を得、楢崎の家を出て行った。ある夜大平は勝子に愛情を告白した...
東京の下町を舞台に、妻子を捨て3年振りに舞い戻ってきたダメ親父正夫(陣内孝則)が息子の信頼を取り戻そうと奮闘する姿を描いた連続ホームドラマ「イエローカード」のスペシャル版!ようやく親子の絆を取り戻し、亡妻の妹紀子(菊地桃子)と婚約して幸せな日々を過ごしていた3人。そこに正夫の昔の女が出現して大波乱を巻き起こす!はたして家族は本当の幸せをつかめるのか?
【剧情】
一茂(利倉大輔)と親子の絆を取り戻し、亡き妻の妹紀子(菊池桃子)とめでたく婚約した正夫(陣内孝則)。家族で温泉旅行にも出掛け、幸せ一杯の毎日である。そんなある日、正夫宛に知らない女から電話が有り、相手は紀子が名を尋ねた途端切ってしまった。居合わせた紀子の友人羽島洋子(三田文代)も、「ラーメン屋“姉妹”を覗いている不審な女を見た」と言うが、正夫には全く心当たりがない。
数日後、行方不明だ...
プラハ国際テレビ祭金賞受賞、第30回芸術祭優秀賞受賞作品。松本清張シリーズの第1弾。「1948年の秋、三重県の御在所から岳の崖から1人の男が突き落とされ死んだ。戦争と言う名の悲劇が産んだ怨念の炎は、戦争そのものから、人への憎しみへと燃え広がった。【この項、衛星劇場広報資料より引用】」「土曜ドラマ」第1作
キー局 NHK
放送曜日 土
放送期間 1975/10/18~1975/10/18
放送時間 20:00-21:10
放送回数 1 回
連続/単発 単発
番組名 土曜ドラマ
主な出演 小林 桂樹、笠 智衆、吉行 和子、荒井 注、下元 勉、伊佐山ひろ子、中条 静夫、鶴間 エリ
主な脚本 大野 靖子
主な演出 和田 勉
原作 松本 清張
局系列 NHK
制作会社 NHK