4コマ漫画『いわゆるひとつのチョーさん主義』で文芸春秋漫画賞を受賞した人気漫画家高橋春男。その彼が「週刊ポスト」に連載した。プロ野球界をパロディ化した同名4コマ漫画のOVA化。1985年11月2日。西部球場はその年の日本シリーズ第6戦を迎える。結果、胴上げされるハンシン球団の監督ミスターヨシダ。一方、私の管理に問題は無かったはずだ……と倉庫の隅でいじける敗戦の将ミスターヒロオカ。同じ監督ながら両人の心境は天地の差があった。球界が激動に揺れる中、ハンシンのマスコット忍者、虎エ門は……。演出と絵コンテは、亜細亜堂の諸作で活躍の中村考一郎が担当。同社が実制作に参加した『がんばれ!タブチくん』シリーズに似た作風のOVAとなった。
ソビエトの詩人サムエルマルシャークの戯曲を原作に、東映動画(現東映アニメーション)が製作した劇場アニメ。
真冬に、春に咲く花マユツキ草が欲しいと言い出した女王。女王はまだ子供でわがままだが、その命令には誰も逆らえない。女王の命を受けた王宮は一般市民に、マユツキ草を摘んでくれば、その摘んできた籠分の金貨を与えると布告する。少女アーニャは、意地悪な継母と血の繋がらない姉と暮らしていたが、まるで下女のように扱われていた。そんなアーニャにマユツキ草を摘んでくるよう命じる継母。季節違いの花が見つかる訳もなく、森の中で困り果てたアーニャ。そんな彼女を気にかけたのは、一年の12の月を司る12人の妖精たちだった。
劇伴は、ソ連のレニングラードシンフォニックオーケストラが演奏。本来はソ連との合作予定だったが、実際には東映動画単独で製作された。実力派アニメーター...
眠りの精オーレおじさんが、蝙蝠傘をさして空から町に降りてくるのを、ケケと3匹の子ネズミが見ていた。 オーレおじさんはケケたちの棲み家に入ってくると、部屋をピッカピカに模様替えをしてしまう。 ところが調子に乗りすぎたおじさんはクツをこわしてしまった。
で、ケケが紹介したが、ハンスのお父さん。ハンスのお父さんは靴屋だったのだ。オーレおじさんはここでハンスに 出会い、ハンスにすばらしいお話の才能があることを見い出すのであった。
ハンスのゆめは王立劇場でオペラを観ること。オーレおじさんが直し賃にお父さんにくれた赤いアラビア靴で、 願いはかなえられそう。
しかし、その赤い靴がとんだ騒動を引き起こすことになろうとは。
貧しい花屋の娘エリサは、お金を得るために雪の中でマッチを売っていた。それらのすべてが、いつかハンスによって お話となるのである。
フランスの文豪ヴィクトルユーゴーの名作『レミゼラブル(ああ無情)』を、主人公ジャンバルジャンの軌跡を主軸にしつつスぺシャルTVアニメにしたもの。19世紀の初頭。貧しい若者ジャンバルジャンは一切れのパンを盗んだだけで何年も暗い獄中に投獄されていた。釈放後、なおも変わらぬ世の中の理不尽。やさぐれたジャンは聖職者ミリエル司教と出会い、彼の教会から燭台を盗む。だがミリエルはジャンの罪を認めつつ許し、その博愛に触れたジャンは真人間として生きていくことを誓う。数年後、数奇な人生の起伏を経てマドレーヌと名前を変え、ついにはある町の市長とまでなったジャンだが、彼にはさらなる運命の嵐が待っていた。日本生命の提供による当時のスぺシャルTV番組路線「日生ファミリースペシャル」の一本として放映された作品。製作は東映動画(現東映アニメーション)で、主人公ジャンの声優...